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久留里線4両編成回想録

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924D キハE130-108+110+102+106 2023/2/24


久留里線では平日の朝夜を中心に定期で4両編成の列車が走っていた。
昨年、JR東日本の2023年春のダイヤ改正のプレスリリースにて、4両編成の列車がなくなると発表された。

学校が久留里線沿線だった(乗ることはごく稀にしかなかったが)こともあり、久留里線にはやけに思い入れのある路線である。

長編成の気動車というマニアックなジャンルも以前から好きで、何度か久留里線にも足を運んでいたが、今回の改正で4両編成がなくなることを知り、悔いが残らないようにと重い腰をあげたのであった。


久留里線4両回想録と題して、4両編成の勇姿を写真と共にお伝えしていく。



2022年7月28日に公表された、利用者が少ない路線の営業係数(100円を稼ぐのにかかる経費)では、久留里線の木更津〜久留里が1273円、久留里〜上総亀山が1万9110円となっている。
※2021年度データ

とんでもない数字の路線ではあるが、今まで4両編成が走っていたのは通学する学生がいたからである。
一方で4両から3両になることで乗りきれなくなるということはないので、2023年春のダイヤ改正で、両数の適正化となったと思われる。


久留里線の4両編成の運用は以下の通りである。
①945D 木更津→久留里
②950D 久留里→木更津
③951D 木更津→久留里
翌日
④回924D 久留里→上総亀山
⑤924D 上総亀山→木更津

この5列車も毎日4両編成で運転されるわけではなく、①〜③または④・⑤のどちらかが平日になる場合に運転される。


簡単にまとめると、学生がいる平日の朝夕は必ず4両編成になるということだ。


まずは編成写真からご紹介。

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924D キハE130-107+103+105+110 2023/3/11

日中に走っていればいろいろと撮影地はありそうだが、明るい時間に撮れるのは回924Dと924Dしかなく、しかも順光撮影地がほとんどない。
こちらは平山~久留里の有名撮影地。改正1週間前、コアなファンたちと楽しく撮影。


E130-101_13.jpg
924D キハE130-101+110+105+103 2023/1/7

木更津に到着する924D。


E130-107_13.jpg
924D キハE130-107+110+101+109 2023/1/28

前日の夜に降った雪、このあたりは雪が残っていた。


E130-101_15.jpg
924D キハE130-101+106+104+107 2023/2/23

久留里線の有名撮影地はいくつかあるが、そのうちのひとつ、小櫃川橋梁。



E130-105_5.jpg
回924D キハE130-105+106+102+109 2023/3/4

朝霧の中、ゆっくりと上り勾配を登ってきた。


E130-109_8.jpg
924D キハE130-109+102+106+105 2023/3/4

霧の中、エンジン音がこだまし、だんだんと前照灯の明かりが見えてきた。



ここまで朝の列車だったが、夜もまた脳を刺激するかっこよさがある。


E130-107_12.jpg
950D キハE130-107+101+103+102 2023/1/9

長時間停車することもあって発車直前まで前照灯が点かなかったりする。
発車時刻が迫ってくると少し焦り始めてしまう…。

久留里駅の駅長が下り列車の改札のためホームに来た。「よく知ってるねぇ」と声をかけてくれた。


E130-102_5.jpg
945D キハE130-102+103+101+107 2023/1/9

バルブ撮影をするときはホームから撮るイメージがある方もいると思う。
久留里線は単線で、交換駅も横田と久留里しかないため、なかなか夜は狙いにくい印象であるが、俵田については線路の横がすぐ道路のため、道路から撮ることができる。
もちろんホームの照明以外、照らすものはないので、側面は暗くなるのだが、客室から漏れる光がなんともいえない味を出している。
田舎らしくて好きである。


E130-102_4.jpg
945D キハE130-102+103+101+107 2023/1/9

こちらは木更津。
内房線との乗り換え駅でもあり、久留里線の中でも一番大きい駅である。
久留里線は4番線で端っこではあるが、ここも沿道から撮影ができる。


E130-109_7.jpg
951D キハE130-109+101+110+107 2023/1/27

上で交換駅は横田と久留里と書いたが、横田でも撮れる。
横田は基本的に、下り到着→上り到着→上り発車→下り発車の順で交換する。
ただ、下り到着と上り到着は数十秒の差な上に、先に到着する下りの運転士は上りの運転士に配慮して前照灯を消すことが多い。
つまり、撮れるのは上りが発車してから下りが発車するまでの間の数十秒しかないのだ。
撮影の際は久留里駅のときより神経を使った。



編成写真からは少し離れて、4両編成ならではの風景を探してみた。


DSC_2416.jpg
回924D キハE130-104+108+105+103 2023/1/21

久留里線ではホーム有効長からはみ出す長さの編成の場合、頭合わせで停車する。
回924Dは上総亀山到着時に先頭を一旦ホームに合わせ、その後入換用と書かれた停止位置目標まで小移動する。


DSC_2392.jpg
950D キハE130-107+101+103+102 2023/1/9

久留里駅では4両に対応している2番線を使う。
ホームには色味のない「4」の文字があった。


DSC_2683.jpg
950D キハE130-108+110+102+106 2023/2/23

4両に対応していない駅では、後方の車両はホームのないところに停車するため、線路脇に車掌向けの停止位置表示がある。


DSC_2751.jpg
924D キハE130-108+110+102+106 2023/2/24

924Dが上総松丘駅に到着。
車掌が4両停止位置表示を確認してドア扱い。
4両に対応していない駅ではドアカット扱いとなる。


DSC_2753.jpg
924D キハE130-108+110+102+106 2023/2/24

関東でドアカットする駅といえば、横須賀線の田浦駅が有名(自分も最近までそこしか知らなかった)だが、久留里線にも何駅かある。

ホームの有効長が短い、下郡駅、小櫃駅、俵田駅、久留里駅(1番線)、平山駅、上総松丘駅、上総亀山駅は4両編成の場合、はみ出た分がドアカットされる。

2023年春ダイヤ改正では3両編成は残るので、一部駅でのドアカットは引き続き見ることができる。

ドアカットのある駅では先頭合わせ、ドア扱いは最後部車両で行うので、ホームからはみ出ているところから車掌が顔を出す光景が新鮮である。



DSC_2457.jpg
924D キハE130-103+105+108+104 2023/1/21

こちらは俵田駅。
土曜日の朝で、人もあまりいないかと思っていたが、部活に行く学生が多く、ドアカットの分かりやすい写真になった。


DSC_2549.jpg
924D キハE130-107+110+101+109 2023/1/28

横須賀線田浦駅では車掌がホームに降りられるように後ろ合わせらしいが、久留里線は先頭合わせ。顔を出すだけの車掌も大変そうである。



DSC_2673.jpg
945D キハE130-106+102+110+108 2023/2/23

こうやって見ると4両編成の長さが際立つ。
内房線の4両編成を見ても長いとも思わないし、むしろ短いと思うが、意識の違いもあるのだろうか。

ちなみに久留里線は馬来田を境にドアカットとなるので、馬来田停車中に車掌が後ろ2両の運転台をまわりドア制御のNFBを扱う。初めて見た光景であった。


DSC_2701.jpg
951D キハE130-106+102+110+108 2023/2/23

走行中は車掌が車内改札。
乗客は少ないものの、4両を歩くのは地味に大変そうであった。




最後は久留里線らしいところで撮った写真で。


DSC_2597.jpg
924D キハE130-107+110+101+109 2023/1/28

序盤でもご紹介した小櫃川橋梁。
これ以上ないくらい晴れていたので、1月の冷たい風にあおられながら、横から撮影。
派手なカラーリングが映える写真となった。


E130-104_8.jpg
924D キハE130-103+105+108+104 2023/1/21

久留里線と富士山を同じフレームに入れられることから、久留里線の中でもそこそこ有名な撮影地である。
とは言っても4両編成は日が出ている時間帯では上りの1本しか走らないこと、条件が揃わないと富士山が見えなくなるなど、ハードルの高い撮影地でもある。

前日夜に天気予報などの情報を頼りに、酒のまわった頭で考え、2回目の挑戦で撮ることができた。

絶対に外せないポイントのひとつで撮れたこともあり、ひとりニヤニヤしながら帰路についた。



ここまで長々と書いてきた回想録、最後までご覧いただき大変感謝している。

2023年春のダイヤ改正で4両編成は廃止となるが、今後も久留里の日本酒イベントなど臨時でいいので4両編成の復活を期待したい。


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

この記事を書いている最中の3月9日、JR東日本は久留里〜上総亀山の今後のあり方を協議する場を設けるよう、千葉県と君津市に申し入れたと発表された。
「鉄道の存続、廃線といった前提を置かずに」とJR東日本は話しているが、一部報道では廃線の可能性も示唆されている。

4両編成廃止どころか、そもそも鉄道路線がなくなってしまう可能性が出てきた。
協議の場を設けたいとのことで、今すぐ廃止にはならなさそうなので、(気が向いたら)撮りに行きたい。

久留里で日本酒を飲んで買って帰るということもやりたいなぁ。
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  1. 2023/03/18(土) 19:00:00|
  2. 久留里線
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使用機材
・Nikon Df
・SIGMA 15mm F2.8 EX DG
 DIAGONAL FISHEYE
・AF-S NIKKOR 50mm f/1.8G
 Special Edition
・SIGMA 70-200mm 1:2.8 APO
 DG HSM
・Ai Zoom-Nikkor 80-200mm
 F4S
・(たまに違うのも)

2017年度より記事のカテゴリを路線別にしています。

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